【Information】「オンラインで学ぶFamily-Based Treatment:基礎知識と治療のセットアップのコツ』」のご案内

2020年以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック下での摂食障害やボディ・イメージの問題の悪化が報告されています。日本も決して例外ではなく、特に小中高生の神経性やせ症患者の増加が指摘されています。
Family-Based Treatment(FBT)は、児童・思春期の神経性やせ症治療の第一選択肢として世界的に推奨されている治療アプローチです。FBTでは、患者は家族の力を借りながら、家庭で病気からの回復に取り組みます。ただし、多くの家族にとって、神経性やせ症という病気は当事者となって初めて対峙するものであるため、病気についての理解を助け回復の水先案内人となれる効果的なFBT治療者、そして治療チームの存在が必須です。
本講座では、長年摂食障害治療に携わってきた各領域の専門家が、それぞれの立場から効果的なFBTの実践について解説します。FBTを実践するために必要な基本的な知識だけでなく、実際の症例を通じて、治療の過程でしばし浮上する様々な事柄をFBTではどのようにアプローチするのかについての理解も深めていただけます。
FBTを初めて学ぶ方はもちろん、既にFBTについての基本的な知識や実践経験をお持ちの方々にとっても、学びのアップデートをしていただける充実の内容となっております。
また、本講座の修了者を対象に、マリア・ガンシー先生によるオンライン・グループスーパービジョン(有料)を月1回開催しております。詳細は講座の最後にご案内しています。

【本講座の対象】
摂食障害治療に関心のある専門家(心理士/医師/管理栄養士/看護師など)
心理学/医学/栄養学/看護学などの領域で学んでいる大学院生
※ 摂食障害を抱えるご本人やそのご家族のお申込みは受け付けておりません。

【講師プロフィール】
●井口敏之(いぐち・としゆき)
小児科医(小児科専門医・指導医)、子どもの心専門医、日本小児心身医学会認定医・指導医、医学博士
1985年名古屋市立大学医学部卒業、名古屋第二赤十字病院、市立四日市病院、名古屋市立大学病院、聖霊病院を経て、1999年より星ヶ丘マタニティ病院小児科勤務。現在副院長。日本小児心身医学会理事、摂食障害ワーキングループ、学会の摂食障害のガイドライン作りにも参加している。摂食障害は外来も入院治療も行っている。専門は心身症、摂食障害、発達障害など。
論文:Introduction of family-based treatment to Japan with adaptations to optimize the cultural acceptability and advance current traditional treatments of adolescent anorexia nervosa. International Journal of Eating Disorders, Volume 54 (1) Special Issue Asia, January 2021, Pages 117-119.
http://www.toukeikai.com/

●荻原かおり(おぎわら・かおり)
臨床心理士、公認心理師
東京インターナショナルサイコセラピー・二子玉川オフィス
豪クイーンズランド大学卒業(BA (Hons) in Psychology)、お茶の水女子大学大学院博士前期課程修了。在日外国人のメンタルヘルスをサポートするNPOにて心理士として勤務したのち、2018年に仲間と合同で東京都内に心理オフィスを設立。子どもから成人までの摂食障害を中心に、さまざまなメンタルヘルスの問題へのカウンセリングを行っている。訳書に『家族の力で拒食を乗り越える—神経性やせ症の家族療法ガイド』(共監訳,星和書店刊)がある。
https://www.tip-nikotama.com

●染原風生(そめはら・ふみ)
ダンサー・アスリート専門管理栄養士、摂食障害治療専門管理栄養士
DDD Centre for Recovery 代表
豪シドニー大学卒(BSc(Nutrition)/BAppSc (Exercise & Sports Science)。オーストラリア管理栄養士会(DAA)およびオーストラリア・ニュージーランド摂食障害協会(ANZAED)認定管理栄養士として、DAA摂食障害治療リーダーシップグループの研修部門をマネージし、スキルアップのためのワークショップを栄養士に提供している。ダンサーの摂食障害予防・治療のため、DDD Centre for Recoveryを2017年に設立。HAES Australia公認メンバーとして、HAESに基づくNon Diet Approachを摂食障害治療やダンサーのヘルスケアに活用するほか、日豪で栄養カウンセリングや講習会を行う。
https://dddcfr.com.au/

●参考図書
『家族の力で拒食を乗り越えるー神経性やせ症の家族療法ガイド』(星和書店)
マリア・ガンシー著、井口敏之、岡田あゆみ、荻原かおり監修・監訳、荻原かおり訳
http://www.seiwa-pb.co.jp/search/bo05/bn975.html

【詳細とお申し込み】
https://taste-jp.teachable.com/p/fbt12/

【PR動画】
https://youtu.be/h1wEf5RwM3s